

ヘリコバクター・ピロリ(H.pylori:ピロリ菌)は胃粘膜に生息する細菌で、ヘリコプターのような鞭毛を持ち、らせん状であることからこのような名前がつけられました。
日本人の感染率は、60歳以上では70~80%といわれており、欧米人に比べて高くなっています。ピロリ菌は経口感染で広がるといわれ、昭和初期の水道浄化設備がまだ十分でなかったころに感染したケースが多いのではないかと考えられていますが、まだ詳しいことはわかっていません。
近年この細菌が胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎などの原因であることがわかってきました。また、胃癌とも強く関連がある可能性があり大規模な研究が行われています。この菌を除菌することによって胃・十二指腸潰瘍の再発を予防できるようになりました。さらに胃癌の発生母地となる慢性胃炎の治療、予防にも効果があるといわれています。
(現在のところ、ピロリ菌の感染の有無を調べる検査、ピロリ菌の除菌の治療ともに、健康保険の適応には制限があり、胃・十二指腸潰瘍の方のみが適応となります。慢性胃炎などその他の疾患については、健康保険の適応はなく、自費の検査、治療となります。)
検査法はいくつかあります。
(1)迅速ウレアーゼ試験
※内視鏡検査時に胃粘膜を採取して、
ピロリ菌が胃酸から自分を守るために産生しているアンモニアを特殊な検査液で確かめる
(2)生検法(内視鏡検査時に胃粘膜を採取して顕微鏡で確かめる)
(3)培養法(内視鏡検査時に胃粘膜を採取して細菌培養をする)
(4)呼気試験(薬を飲んで呼気を採取して調べる)
(5)血液抗体検査
(6)便中抗体検査 などがあります。
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